口腔癌について
口腔癌とは、口腔内粘膜に出来る癌で、舌に出来る舌癌、歯茎に出来る歯肉癌、頬の内側に出来る頬粘膜癌、上顎の部分に出来る硬口蓋癌などがあります。
初期の口腔癌は、痛みや出血などが無く、硬いしこりを感じるぐらいの場合が多く見た目には歯周病で歯茎が腫れているだけのように見えたり口内炎のようだったりでそのまま放っておいてしまいがちです。
口腔癌に限らずほとんどの癌は細胞の異型性から進行していきます。
癌は少しずつ少しずつ進んでいく病気です。
口腔癌の発生の前には粘膜の変化が何年も続く事が多く見られます。
この状態で発見し適切に治療すれば口腔癌の発症を防ぐこともできるのです。
日本では30年前に比べ発症率が3倍に増えています。(日本癌治療学会調べ)男女では3:2で 男性に発症率が高いようです。男性が高い原因としては口腔内を刺激する喫煙と飲酒が女性より多いことが主な原因と考えられています。
口腔癌の危険因子としては、喫煙、飲酒、慢性の機械的・化学的刺激、ウイルス感染などがあります。
喫煙と癌については多くの研究が行われ、タバコの煙に含まれる約4000種類の 化学物質の中に発癌のイニシエーターおよびプロモーターとなる物質が存在することが明らかになっています。
また、アルコールそのものに発癌性はありませんが、間接的に発癌に関与するとされ、また、アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドに発癌性があると報告されています。
ウイルス感染では、特にヒトパピローマウイルス(HPV)が口腔癌の発癌に関与するとの報告が多く、口腔・中咽頭癌患者の35%がHPVのキャリアであったとの報告もあります。
口腔癌は、自覚症状が無く進行してしまう場合が多く、発見が遅れてしまうとリンパ節等への転移と進んでしまいます。早期発見、早期治療が最も大切です。
下記の質問に答えてみてください。
- 治りにくい傷または口内炎がないか
- 回りの組織と境界のはっきりしないしこりや腫れはないか
- 口臭が気になったり講習がすると言われることがよく無いか
- 喫煙、飲酒、辛い刺激物の日常的な接種がないか
- 粘膜のただれや赤い斑点またこすっても取れない白い斑点はないか
- 口の中をよく噛まないか
- 口の中がしみることがよくないか
- 顎の下のリンパ線が腫れてないか
- 親知らずの回りが腫れたことがないか
一つでも有ると答えた人は一度検視を受けてみてください。