歯周病の症状は、大きく3段階に分類できます。ごく初期の歯周病なら、炎症の原因となっている歯垢や歯石を取り除くだけで症状が改善します。しかし重度まで進行してしまうと、外科的な治療が必要です。
初期歯周病
歯周ポケットに歯垢や歯石などが付着し始めた状態です。初期のうちであれば自覚症状はほとんどありません。歯垢や歯石を取り除き、歯みがきをしっかり行うといった毎日のケアで症状は改善します。
中等度歯周病
歯周ポケットが深くなり、歯の根に近い部分に歯垢や歯石が付着し始めます。この段階になると、歯ぐきが腫れる、歯ぐきを押すと血や膿が出るといった症状が出てきます。中等度の治療法も、歯垢や歯石を取り除き、歯みがきをしっかり行うといった毎日のケアです。
重度歯周病
この段階では歯ぐきが歯から剥がれ、歯を支える骨も溶けてしまっています。舌で触れただけで歯がぐらつく、といった症状も起きます。歯周ポケットの掃除や内服薬では治療できないので、歯ぐきや骨の再生手術が必要です。